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テレアポの断り文句と切り返し例20選|法人向けにそのまま使える営業トーク集

2025年11月19日

テレアポの断り文句と切り返し例20選|法人向けにそのまま使える営業トーク集

法人向けのテレアポは、個人向けと比べて「断り方のレベル」が高い傾向があります。
なぜなら、担当者も日常的に営業電話を受けており、断りトークが洗練されているからです。

しかし、実はどれだけ巧妙に聞こえても法人の断り文句は“パターン化”されています
断り文句の背後にある“本音”を掴み、正しい切り返しを行うことで、
アポ率は2倍以上に上がります。

本記事では、十方株式会社の営業支援で実際に使っている、
「法人特有の断り文句20個」と「即使える切り返しトーク」 を完全公開します。


目次


1. はじめに|法人テレアポは「断り文句の質」で成果が決まる

法人営業は個人営業と違い、以下のような“断りの壁”が存在します。

  • ●営業電話への耐性が高い
  • ●担当者が断り慣れている
  • ●決裁者に辿り着きにくい
  • ●受付のフィルタリングが非常に強い

実際、どれだけ上手い営業でも
最初の1分で8割は断られるのが法人テレアポの現実です。

しかし、重要なのは次のポイントです。

断られた=興味ゼロではない。
ほとんどの断り文句は “本音を隠すための表現” である。

例えば、「今忙しいので」は
“本当に忙しい” こともありますが、
多くは “話す価値がまだ見えていない” という心理です。

この「本音」を理解し、正しい切り返しを入れることで突破できます。


2. 法人テレアポの断り文句は7種類に分類できる

法人の断り文句は、実はほぼ7種類しかありません。

① 忙しい系

・今は時間がない
・立て込んでる
・また今度

② 興味なし系

・結構です
・必要ありません
・うちは間に合ってます

③ 予算なし系

・お金がありません
・今年の予算が…

④ 他社利用中系

・すでに別のところを使ってます
・乗り換える予定はありません

⑤ 担当者不在系

・担当がいません
・外出中です

⑥ 決裁者ガード系

・決裁者には繋げません
・上長判断なので

⑦ メールで系

・まず資料を送ってください
・メールでお願いします

この「7分類 × 切り返し」さえ押さえれば、
法人テレアポのほとんどの断りに対応できます。


3. 【断り文句と即使える切り返し例20選】

ここから、法人テレアポで最も多い断り文句を20個取り上げ、
すべてに“即使える切り返しトーク”を付けて解説します。

実際に十方のアポインターが成果を出している、
現場仕様のトークのみ掲載しています。


1. 「今ちょっと忙しいので…」

■ 本音
・話す理由がない
・価値がまだ伝わっていない
・この電話を短時間で終わらせたい

■ 切り返し例

「承知しました。30秒だけ要点だけお伝えしてもよろしいでしょうか?」

「要点だけ簡潔にお伝えしますので、続けてよろしかったでしょうか?」

■ ポイント
“30秒宣言” は法人に非常に強い武器。
この一言で約45%は続きを聞く姿勢に変わる。


2. 「時間がないです」

■ 本音
・興味なし
・長くなるのが嫌
・ただの拒否反応

■ 切り返し例

「お時間取らせませんので、ご状況だけ一つだけ伺ってもよろしいでしょうか?」

「1点だけ確認させてください。現状の●●について、改善のご予定はありますか?」

■ ポイント
質問ベースに切り替えると“会話”になるため断られにくい。


3. 「興味ありません」

■ 本音
・提案内容がまだ伝わっていない
・タイミングが違う
・営業慣れしている断り文句

■ 切り返し例

「ありがとうございます。実は多くの企業様も最初は同じお声でしたが、●●の点でお力になれるケースが多く…30秒だけご説明よろしいでしょうか?」

「承知しました。興味が湧くかどうか、判断材料だけ先にお伝えしてもよろしいですか?」

■ ポイント
“他社例”と“判断材料”の2つがセットになると鉄板で刺さる。


4. 「うちは結構です」

■ 本音
・そもそも内容を理解していない
・素早く断りたい
・話したくない心理

■ 切り返し例

「ありがとうございます。念のため1点だけ、ご対応はすでに社内で完結されている形でしょうか?」

「承知です。ちなみに現状の課題として多いのは●●と●●なのですが、御社はいかがでしょう?」

■ ポイント
結論を受け入れたあとに“質問”で切り返すと自然に会話が続く。


5. 「必要になったらこちらから連絡します」

■ 本音
・関係を断ち切りたい
・実際は連絡してこない
・営業を断る定型トーク

■ 切り返し例

「承知しました。必要になった時にスムーズに判断できるよう、30秒だけ要点をお伝えしてもよろしいですか?」

「ありがとうございます。ちなみに“必要になるタイミング”とは、例えばどんな状況のときでしょうか?」

■ ポイント
“未来の話”に切り替えると会話が復活する。


6. 「予算がありません」

■ 本音
・優先順位が低い
・価値を感じていない
・本当に予算がないケースも少ない

■ 切り返し例

「承知しました。実は費用をかけずに始められる企業様も多く、御社の場合どちらが近いか30秒でお伝えしましょうか?」

「ありがとうございます。ちなみに“予算が必要になる基準”ってどのように決まることが多いですか?」

■ ポイント
価格の話をせず“価値”か“基準”の話に移すのがコツ。


7. 「今年の予算はもう埋まっているので…」

■ 本音
・断りとして優秀な文句
・本音は“予算が埋まっているからではなく優先順位が低い”

■ 切り返し例

「承知しました。実は来期予算で検討される企業様も多く、御社の場合はどのタイミングが最適でしょうか?」

「ありがとうございます。ちなみに予算が埋まる前に、●●のご相談が入るケースはありますか?」

■ ポイント
“来期予算”という逃げ道を作ると話が続く。


8. 「他社で契約しています」

■ 本音
・比較の余地は残っている
・現状に不満がないとは限らない
・“断りの常套句”として使われがち

■ 切り返し例

「承知しました。多くの企業様も他社様利用中ですが、“比較材料”として30秒だけお伝えしてもよろしいでしょうか?」

「ありがとうございます。ちなみに、今のサービスで“もう少しここが…”と思われる部分はありますか?」

■ ポイント
“比較材料”という言葉は決裁者にも強く刺さる。


9. 「すでに別サービスで間に合っています」

■ 本音
・不満はあるが表に出していない
・コストや成果の見直し余地が大きい

■ 切り返し例

「素晴らしいですね。念のためですが、今のサービスで『さらに改善できる可能性』があるとしたら、関心ありますか?」

「競合他社様をサポートする中で、“ここが改善余地”という共通点がありまして…30秒だけお伝えしますね。」

■ ポイント
“現状肯定 → 改善余地の提示” の流れが王道。


10. 「担当者がいません」

■ 本音
・受付がガード
・繋ぎたくない
・決裁者と話されると困る

■ 切り返し例

「承知しました。差し支えなければ、御社で●●をご担当されている部署だけ教えていただけますか?」

「ありがとうございます。ちなみに、そちらのご判断は部署単位でしょうか?それとも上長様でしょうか?」

■ ポイント
“部署特定” → “決裁構造の確認” の流れが有効。


11. 「担当者は外出しています」

■ 本音
・定型の断り
・繋ぐ気がないパターンが多い

■ 切り返し例

「承知しました。戻られるお時間だけ伺ってもよろしいでしょうか?」

「ありがとうございます。念のためですが、●●のご判断はどなたが最終になりますでしょうか?」

■ ポイント
“戻り時間”か“判断者”のどちらかを聞き出すと突破率が上がる。


12. 「決裁者に繋ぐ必要はありません」

■ 本音
・決裁者を守りたい
・営業が決裁者に到達すると困る

■ 切り返し例

「もちろんです。ただ、最終的な判断基準だけ30秒で伺ってもよろしいでしょうか?」

「承知しました。ちなみに上長様がご判断される際、“必ず見ているポイント”はどこになりますか?」

■ ポイント
決裁者へ直接行かず“判断基準”を聞くことで接続の糸口を作る。


13. 「まずメールで資料送ってください」

■ 本音
・本気で資料を求めていない
・電話を切りたい

■ 切り返し例

「承知しました。資料をお送りする前に、御社に合うかどうか30秒だけ確認させてください。」

「ありがとうございます。念のため、資料のどの点を重点的に見たいですか?」

■ ポイント
メールだけ送ると“永遠に返ってこない”。必ず質問に切り替える。


14. 「上長に確認しないと…」

■ 本音
・決められない
・断るための逃げ道
・決裁構造が読めない

■ 切り返し例

「承知しました。上長様がご判断される際、特に重視されるポイントはどこでしょう?」

「ありがとうございます。では上長様にお繋ぎいただく前に、御社向けの要点だけ30秒で共有しておきましょうか?」

■ ポイント
“判断基準の確認” が最も強い。


15. 「本社の判断なので」

■ 本音
・地方拠点によくある断り
・本社が黒幕なので話が進まない

■ 切り返し例

「承知しました。本社様が判断する際、各拠点からのご意見は参考にされますか?」

「ありがとうございます。本社判断の際に“最初に見られるポイント”だけ共有させてください。」

■ ポイント
“拠点が影響力を持つか” の確認が突破口。


16. 「時期を見てまた検討します」

■ 本音
・永遠に来ない
・断り文句として最強クラス

■ 切り返し例

「承知しました。ちなみに、御社で“検討が進むタイミング”とはどんな状況のときが多いですか?」

「ありがとうございます。ではそのタイミングで最短で判断いただけるよう、30秒でポイントだけ整理しますね。」

■ ポイント
“未来の基準”を聞くと突破しやすい。


17. 「まだ検討段階なので…」

■ 本音
・実は前向き
・情報が足りないだけ

■ 切り返し例

「承知しました。検討段階でよく伺われるポイントを30秒だけお伝えしましょうか?」

「ありがとうございます。ちなみに“何を基準に検討する予定”ですか?」

■ ポイント
検討軸を聞き出すと、アポに一気に近づく。


18. 「とりあえず今はいいです」

■ 本音
・理由は特にない
・ただ終わらせたいだけ

■ 切り返し例

「承知です。ちなみに“今ではない理由”があれば一言だけ伺えますか?」

「ありがとうございます。では、ご興味が出やすい企業様の共通点だけ30秒でお伝えしますね。」

■ ポイント
“理由を聞く質問”は効果が高い。


19. 「メールを読んでから判断します」

■ 本音
・本気で読む気はない
・これ以上話したくない

■ 切り返し例

「承知しました。メールのどの点を判断材料として見たいですか?」

「ありがとうございます。そのポイントが分かれば、資料も最適な形で案内できます。」

■ ポイント
メール話法は“質問返し”が最強。


20. 「うちは予算も人も足りなくて…」

■ 本音
・優先順位の問題
・やる気がないわけではない
・負担を増やしたくない

■ 切り返し例

「承知しました。実は“人も予算もかけずに始められる”企業様も多いので、御社がどちらかだけ30秒で判断しますね。」

「ありがとうございます。ちなみに“負担を増やさずに効果を出す方法”に興味はありますか?」

■ ポイント
“負担が増えない” というワードは法人に強く響く。


4. 切り返してはいけないNGパターン

  • 反論調になる(相手の心理抵抗が増す)
  • 長く説明しようとする
  • 営業色を強く出す
  • 相手の言葉を否定する
  • 決裁者に行けない流れを自分で作る

結論、切り返しは「短く・質問中心」が最強。


5. 切り返しの精度が上がる“3つの下準備”

1. 事前仮説を持って電話する

“相手が言いそうな断り文句”を先に仮説として組む。

2. 業界特化のフックを持つ

「●●業界の企業様は〜」という一言で会話の質が変わる。

3. 決裁構造を理解しておく

部長決裁か社長決裁かで質問の順番を変える。


6. 決裁者接続につながる“質問の型”

● 判断基準質問

「御社はどの点を重視されますか?」

● 未来基準質問

「どんな状況なら検討が進みますか?」

● 部署特定質問

「最終的な判断はどの部署様でしょうか?」

質問で“会話の主導権”を握ると決裁者に繋がりやすい。


7. まとめ|断り文句は攻略できる。武器にすればアポ率は2倍になる

法人テレアポの断り文句は、どれも本音ではありません。
断り文句を“壁”ではなく“入口”として扱うことで、
アポ率は大きく改善します。

断り文句=拒否ではない。
断り文句=興味の入口である。

この視点を持つだけで営業の質は劇的に変わります。

ぜひ明日から、20個の切り返しトークを実践してみてください。

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