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営業組織はどう変わる?プロダクト営業とソリューション営業のメリット・デメリット

2026年6月20日

プロダクト営業とソリューション営業とは

営業組織の改革や営業力強化を進める中で、「プロダクト営業」と「ソリューション営業」という言葉を耳にする機会が増えています。

特に近年は、商品やサービスそのものの性能だけで競争優位を築くことが難しくなり、多くの企業がソリューション営業への転換を進めています。

しかし実際には、

・プロダクト営業とソリューション営業の違いがよく分からない

・自社にはどちらが向いているのか判断できない

・営業組織をどう設計すべきか悩んでいる

という営業部長や営業責任者も少なくありません。

まずは両者の特徴を整理し、それぞれの役割や違いを理解することから始めましょう。

プロダクト営業とは

プロダクト営業とは、自社の商品やサービスの機能・性能・価格・品質などを中心に提案を行う営業スタイルです。

顧客が抱える課題を把握することも重要ですが、基本的には「自社の商品がどれだけ優れているか」を伝え、導入メリットを理解してもらうことが目的となります。

例えば次のような営業はプロダクト営業に該当します。

・複合機やコピー機の販売

・通信回線の販売

・SaaSツールの販売

・パッケージソフトの販売

・オフィス機器の販売

これらの商材では、顧客の課題がある程度共通しているケースが多く、商品説明を軸に商談を進めることができます。

プロダクト営業の特徴

プロダクト営業には次のような特徴があります。

・商品知識が重要

・短期間で成果が出やすい

・教育が比較的容易

・営業プロセスを標準化しやすい

・大量販売に向いている

特に営業未経験者でも比較的早く立ち上がりやすいことから、多くの企業で採用されてきた営業スタイルです。

また、営業担当者ごとの提案内容の差が出にくく、組織として再現性を作りやすいというメリットもあります。

一方で、競合他社との機能差が小さくなると価格競争に巻き込まれやすいという課題も抱えています。

ソリューション営業とは

ソリューション営業とは、顧客が抱える課題や経営上の問題を発見し、その解決策として商品やサービスを提案する営業スタイルです。

商品を売ることが目的ではなく、顧客の課題を解決することが目的となります。

例えば人材不足に悩む企業に対して、

・採用支援

・業務効率化

・DX推進

・組織改善

・アウトソーシング

などを提案するケースが代表例です。

商談では商品説明よりも、

・なぜその課題が発生しているのか

・課題を放置するとどうなるのか

・解決するとどのような成果が得られるのか

という議論が中心になります。

ソリューション営業の特徴

ソリューション営業には次のような特徴があります。

・課題発見力が求められる

・ヒアリング能力が重要

・提案力が成果を左右する

・高単価商材との相性が良い

・顧客との関係が長期化しやすい

顧客ごとに課題が異なるため、営業担当者には高いコミュニケーション能力や業界知識が求められます。

その分、価格競争に巻き込まれにくく、高い利益率を維持しやすい営業スタイルでもあります。

なぜ今ソリューション営業が注目されているのか

近年、多くの企業がソリューション営業への転換を進めています。

その背景には市場環境の大きな変化があります。

商品の差別化が難しくなった

かつては商品性能の違いだけで競争優位を築けました。

しかし現在では、多くの業界で機能差が小さくなっています。

例えばSaaS市場では、競合製品との機能差が年々縮小しています。

その結果、

「どの商品を選んでも大差ない」

という状況が生まれています。

このような市場では、商品の性能だけを訴求する営業では差別化が難しくなります。

顧客が求める価値が変化した

企業の購買担当者は商品そのものではなく成果を求めています。

例えば営業支援ツールを導入する企業が本当に欲しいのは、

「営業管理システム」

ではありません。

欲しいのは、

・売上向上

・受注率向上

・営業効率化

という成果です。

つまり顧客は商品ではなく未来を買っているのです。

そのため営業担当者には、商品説明だけでなく成果を提案する能力が求められるようになっています。

AI時代の到来

生成AIの普及によって、商品情報や機能比較は誰でも簡単に調べられるようになりました。

顧客は営業担当者から商品説明を聞かなくても情報収集できます。

その結果、営業担当者に求められる役割は大きく変化しています。

今後価値を持つのは、

・顧客課題を整理する力

・意思決定を支援する力

・解決策を設計する力

です。

まさにソリューション営業の領域が重要になっていると言えるでしょう。

プロダクト営業とソリューション営業は対立するものではない

ここで誤解してはいけないのは、プロダクト営業とソリューション営業は優劣を競うものではないということです。

実際には多くの企業が両者を組み合わせています。

例えば、

・新規開拓ではプロダクト営業

・商談以降はソリューション営業

というケースもあります。

また、

・中小企業向けはプロダクト営業

・大企業向けはソリューション営業

という使い分けも珍しくありません。

重要なのは、自社の商材や顧客層に合わせて最適な営業モデルを構築することです。

そのためにはまず、両者の違いを正しく理解する必要があります。

次章では、プロダクト営業とソリューション営業の具体的な違いについて、営業組織の観点から詳しく解説していきます。

プロダクト営業とソリューション営業の7つの違い

前章では、プロダクト営業とソリューション営業の基本的な考え方について解説しました。

どちらも企業の売上を拡大するための重要な営業手法ですが、商談の進め方や求められるスキル、組織運営の方法は大きく異なります。

営業組織を設計するうえで重要なのは、それぞれの特徴を正しく理解し、自社に適した営業モデルを選択することです。

ここでは両者の違いを7つの観点から詳しく見ていきましょう。

違い① 提案の起点

最も大きな違いは提案の出発点です。

プロダクト営業は「商品起点」

プロダクト営業では、自社の商品やサービスが出発点になります。

営業担当者はまず、

・どのような商品なのか

・どのような機能があるのか

・競合と比べて何が優れているのか

を説明します。

つまり、

「この商品にはこんな特徴があります」

という話から商談が始まります。

例えば営業支援システムであれば、

・案件管理機能

・日報管理機能

・分析機能

などを説明しながら導入メリットを伝えます。

ソリューション営業は「課題起点」

一方でソリューション営業は顧客課題から始まります。

営業担当者はまず、

・現在どのような問題があるのか

・なぜ問題が発生しているのか

・どの程度の損失が出ているのか

を把握します。

そして課題解決の手段として商品を提案します。

つまり、

「なぜその商品が必要なのか」

を明確にしたうえで提案が行われるのです。

違い② 商談で重視するポイント

商談中に営業担当者が重視する内容も異なります。

プロダクト営業は説明力が重要

プロダクト営業では商品説明の比率が高くなります。

顧客が理解していない機能や特徴を分かりやすく伝えなければなりません。

そのため、

・プレゼンテーション能力

・商品知識

・競合比較知識

が重要になります。

営業担当者が話す時間も比較的長くなる傾向があります。

ソリューション営業はヒアリング力が重要

ソリューション営業では営業担当者が話すよりも聞く時間の方が長くなります。

なぜなら顧客自身も課題を整理できていないケースが多いためです。

例えば、

「採用できない」

という相談があった場合でも、

実際には

・求人票の問題

・面接プロセスの問題

・認知度不足

・待遇設計の問題

など様々な原因が考えられます。

その原因を特定するためには深いヒアリングが欠かせません。

違い③ 営業担当者に求められる能力

必要なスキルセットも大きく異なります。

プロダクト営業で必要な能力

・商品知識

・説明力

・プレゼン能力

・提案資料作成力

・競合比較能力

商品を魅力的に伝える力が成果を左右します。

比較的短期間で教育しやすい点も特徴です。

ソリューション営業で必要な能力

・課題発見力

・仮説構築力

・質問力

・経営理解力

・提案設計力

顧客の経営課題や事業課題まで踏み込む必要があるため、育成には時間がかかります。

営業担当者個人の経験や知識による差も出やすくなります。

違い④ 顧客との関係性

顧客との付き合い方にも違いがあります。

プロダクト営業は取引型

プロダクト営業では、

「必要な商品を購入する」

という関係になりやすい傾向があります。

もちろん信頼関係は重要ですが、顧客は商品価値を重視して判断します。

そのため競合製品との比較検討も起こりやすくなります。

ソリューション営業はパートナー型

ソリューション営業では、

「課題解決を支援するパートナー」

として認識されます。

顧客の経営課題を共有するため、関係性が深くなりやすいのです。

一度信頼を獲得できれば、

・追加提案

・アップセル

・クロスセル

につながる可能性も高くなります。

長期的な取引を築きやすい点は大きなメリットと言えるでしょう。

違い⑤ 価格競争への強さ

営業部長が特に注目すべきポイントが価格競争です。

プロダクト営業は価格比較されやすい

商品中心の提案になるため、

顧客は

・価格

・機能

・導入費用

を比較します。

その結果、

「他社より安くできますか」

という交渉が発生しやすくなります。

特に市場が成熟している業界では値引き競争に巻き込まれるケースも少なくありません。

ソリューション営業は価格競争になりにくい

ソリューション営業では課題解決の価値を提供します。

顧客は価格だけでなく、

・成果

・効果

・実現可能性

を重視します。

そのため単純な価格比較が難しくなります。

利益率を維持しやすいことから、多くの企業がソリューション営業への転換を進めています。

違い⑥ 商談期間

案件化から受注までの期間にも差があります。

プロダクト営業は比較的短期決着

商品内容が明確であるため、

・商談

・見積

・契約

という流れがシンプルです。

商談回数も少なく済むケースが多く、売上予測も立てやすくなります。

ソリューション営業は長期化しやすい

課題分析や提案設計が必要になるため、

・現状分析

・課題整理

・提案

・社内稟議

・契約

と複数の工程を経ることになります。

案件によっては数カ月から半年以上かかるケースもあります。

そのため営業部長には案件管理能力が求められます。

違い⑦ 再現性と属人化リスク

組織運営の観点では非常に重要なポイントです。

プロダクト営業は標準化しやすい

商品説明が中心となるため、

・営業資料

・トークスクリプト

・提案書

を統一できます。

新人教育もしやすく、一定水準の成果を再現しやすい営業モデルです。

ソリューション営業は属人化しやすい

顧客ごとに課題が異なるため、

営業担当者の経験や能力が成果に直結します。

トップ営業は成果を出せるものの、

「なぜ売れているのか分からない」

という状態になることも珍しくありません。

営業部長は、

・ヒアリング項目の標準化

・提案プロセスの標準化

・成功事例の共有

を徹底しなければなりません。

営業部長が理解すべき本質的な違い

ここまで7つの違いを解説してきましたが、本質的な違いは非常にシンプルです。

プロダクト営業は、

「商品を売る営業」

です。

一方でソリューション営業は、

「顧客の未来を売る営業」

と言えます。

ただし、どちらが優れているという話ではありません。

商材によってはプロダクト営業の方が成果を出しやすい場合もあります。

重要なのは、自社の顧客・市場・商材に合わせて最適な営業モデルを構築することです。

次章では、どのような企業や商材がプロダクト営業に向いているのかを具体的に解説していきます。

プロダクト営業が向いている商材・企業

前章では、プロダクト営業とソリューション営業の違いについて解説しました。

近年はソリューション営業が注目されることが増えていますが、だからといって全ての企業がソリューション営業へ移行すべきというわけではありません。

むしろ商材や市場によっては、プロダクト営業の方が高い成果を出せるケースも数多く存在します。

営業組織を設計するうえで重要なのは、流行に流されることではなく、自社の商材特性に合った営業モデルを選択することです。

ここでは、どのような商材や企業がプロダクト営業に向いているのかを詳しく見ていきましょう。

商材が標準化されている企業

プロダクト営業が最も力を発揮するのは、商品やサービスが標準化されている場合です。

標準化された商材とは、顧客ごとに提供内容が大きく変わらない商品を指します。

例えば、

・複合機

・ビジネスフォン

・ネット回線

・クラウドストレージ

・会計ソフト

・勤怠管理システム

などが代表例です。

これらの商材は、どの企業に導入しても基本的な機能は同じです。

もちろん利用目的には違いがありますが、提案内容の大部分は共通化できます。

そのため営業担当者は、

・商品知識を深める

・競合との差別化ポイントを理解する

・導入メリットを説明する

ことに集中できます。

営業プロセスも標準化しやすく、組織全体で再現性を作りやすいという特徴があります。

導入目的が比較的明確な商材

顧客側が導入目的を認識している商材も、プロダクト営業と相性が良いと言えます。

例えば、

「営業管理システムを導入したい」

「ホームページを作りたい」

「複合機を入れ替えたい」

といったケースです。

顧客自身がある程度ニーズを認識しているため、営業担当者は課題発見よりも比較検討の支援に注力できます。

このような商談では、

・機能比較

・価格比較

・導入事例

・サポート体制

が意思決定の重要な材料になります。

つまり商品説明が成果に直結しやすいのです。

低価格帯から中価格帯の商材

単価が比較的低い商材もプロダクト営業に向いています。

例えば、

・月額数千円〜数万円のSaaS

・通信回線

・オフィス機器

・福利厚生サービス

などです。

もし月額1万円のサービスを販売するために、毎回数時間の課題分析や提案設計を行っていたら営業効率は大きく低下します。

単価が低い商材ほど、

・商談回数を減らす

・標準化を進める

・短期間で契約まで進める

ことが重要になります。

このような場合は、ソリューション営業よりもプロダクト営業の方が収益性を高めやすくなります。

大量販売を目指す企業

営業組織が大量の顧客へアプローチする場合もプロダクト営業が有効です。

例えば、

・中小企業向けSaaS

・店舗向けサービス

・通信関連商材

・広告サービス

などです。

ターゲット企業が数万社、数十万社規模になる場合、一件ごとに深いコンサルティングを行うことは現実的ではありません。

そのため、

・営業トークを統一する

・提案資料を統一する

・教育を標準化する

ことが重要になります。

特にインサイドセールスやテレアポを活用する企業では、プロダクト営業型の仕組みが成果につながりやすい傾向があります。

営業未経験者を多く採用する企業

採用戦略との相性も重要です。

例えば急成長企業では、

・新卒採用

・未経験採用

を積極的に行うケースがあります。

この場合、短期間で戦力化できる営業モデルが必要になります。

ソリューション営業は高度なヒアリング能力や課題発見能力が必要なため、一人前になるまで時間がかかります。

一方でプロダクト営業は、

・商品知識

・トークスクリプト

・営業フロー

を習得することで比較的短期間で成果を出せるようになります。

そのため人員拡大を進める企業との相性が良いと言えるでしょう。

SaaS業界に見るプロダクト営業の成功例

近年、多くのSaaS企業が急成長しています。

その背景には、プロダクト営業の考え方があります。

例えば、

・勤怠管理

・経費精算

・電子契約

・顧客管理

などのSaaSは機能が標準化されています。

もちろん顧客によって利用方法は異なりますが、基本的な価値提案は共通しています。

そのため、

・ウェビナー

・インサイドセールス

・オンライン商談

を組み合わせながら効率的に販売することができます。

このモデルはプロダクト営業の典型例と言えるでしょう。

テレアポ代行や営業代行にもプロダクト営業は有効

営業代行業界でもプロダクト営業が有効なケースがあります。

例えば、

・アポイント獲得代行

・フォーム営業代行

・リスト作成代行

などです。

これらのサービスは提供内容が比較的明確です。

顧客は、

「新規商談を増やしたい」

というニーズを持っています。

そのため、

・料金体系

・実績

・獲得件数

・支援体制

を分かりやすく伝えることで商談が進みやすくなります。

もちろん案件によってはソリューション営業的な要素も必要になりますが、新規開拓段階ではプロダクト営業の考え方が成果につながるケースも少なくありません。

プロダクト営業の弱点も理解しておくべき

ここまでプロダクト営業の強みを紹介してきました。

しかし営業部長は弱点も理解しておかなければなりません。

代表的な課題として、

・価格競争に巻き込まれやすい

・競合との差別化が難しい

・顧客との関係が浅くなりやすい

・営業担当者が御用聞きになりやすい

などがあります。

市場が成熟すると、顧客は機能差よりも価格を重視するようになります。

その結果、

「他社より安くできますか」

という交渉が増えていきます。

この状態になると利益率が低下しやすくなります。

営業部長としては、プロダクト営業の効率性を活かしながらも、必要に応じてソリューション営業の要素を取り入れることが重要になります。

プロダクト営業が向いている企業の共通点

ここまでの内容をまとめると、次のような企業はプロダクト営業との相性が良いと言えます。

・商品が標準化されている

・大量販売を目指している

・比較的低価格帯の商材を扱っている

・営業プロセスを標準化したい

・未経験者を早期戦力化したい

・短期間で売上を伸ばしたい

一方で、

・顧客ごとに課題が大きく異なる

・高単価商材を扱う

・価格競争から脱却したい

といった企業では、ソリューション営業が適している可能性があります。

次章では、ソリューション営業が向いている商材や企業の特徴について詳しく解説していきます。

ソリューション営業が向いている商材・企業

前章では、プロダクト営業が向いている商材や企業の特徴について解説しました。

一方で、近年多くの企業が力を入れているのがソリューション営業です。

市場の成熟化によって商品そのものの差別化が難しくなり、顧客も単なる商品説明では意思決定しなくなっています。

その結果、

「何を売るか」

ではなく、

「どのような課題を解決できるか」

が重視されるようになりました。

しかし、全ての企業がソリューション営業に向いているわけではありません。

ここでは、どのような商材や企業がソリューション営業と相性が良いのかを詳しく解説していきます。

顧客ごとに課題が異なる商材

ソリューション営業が最も力を発揮するのは、顧客ごとに抱えている課題が大きく異なるケースです。

例えば同じ「人材採用」に悩む企業でも、

A社は応募数不足

B社は面接辞退率の高さ

C社は採用後の定着率

D社は採用担当者不足

というように課題はまったく異なります。

このような場合、

「当社のサービスはこんな機能があります」

という説明だけでは受注につながりません。

まずは、

・本当の課題は何か

・課題が生まれている原因は何か

・解決するとどのような成果が出るのか

を整理する必要があります。

つまり営業担当者は商品説明者ではなく、課題整理の支援者としての役割を担うことになります。

高単価商材

高単価商材もソリューション営業との相性が非常に良い分野です。

例えば、

・コンサルティングサービス

・システム開発

・DX支援

・RPO(採用代行)

・大型設備導入

・営業代行

などです。

仮に100万円や500万円のサービスを購入する場合、顧客は機能や価格だけで判断しません。

経営者や決裁者は、

・本当に成果が出るのか

・自社に合っているのか

・投資対効果はあるのか

という観点で検討します。

そのため営業担当者には、

「なぜ今その投資が必要なのか」

を論理的に説明する力が求められます。

単価が高くなるほど、ソリューション営業の重要性は高まると言えるでしょう。

無形商材

ソリューション営業が活躍する代表的な分野が無形商材です。

無形商材とは、目に見えないサービスのことです。

例えば、

・人材紹介

・営業代行

・コンサルティング

・広告運用

・システム開発

・教育研修

などがあります。

無形商材は導入前に実物を見ることができません。

そのため顧客は、

「何が手に入るのか」

ではなく、

「どのような成果が期待できるのか」

を重視します。

つまり営業担当者は商品説明よりも未来の成果を提案する必要があります。

ソリューション営業の考え方が特に有効な領域と言えるでしょう。

経営課題に近い商材

経営課題に直結する商材もソリューション営業向きです。

例えば、

・人材不足

・営業力強化

・DX推進

・コスト削減

・業務効率化

などのテーマです。

経営者は商品が欲しいわけではありません。

欲しいのは経営課題を解決する手段です。

例えば営業代行の場合も、

「アポイントが欲しい」

という表面的なニーズの裏側には、

・営業担当者が足りない

・新規開拓が進まない

・売上が伸び悩んでいる

・商談数が不足している

といった経営課題があります。

ここまで踏み込んで提案できる企業ほど競争優位を築きやすくなります。

DX・IT業界との相性

近年特にソリューション営業への移行が進んでいるのがDX関連市場です。

例えば、

・AI導入支援

・業務改善システム

・ERP

・CRM

・SFA

などです。

これらの商材は導入することが目的ではありません。

導入によって、

・生産性向上

・売上向上

・工数削減

・意思決定の迅速化

を実現することが目的です。

そのため、

「どんな機能があります」

という説明より、

「どのような経営課題を解決できます」

という提案の方が重要になります。

DX市場で成果を出している企業の多くは、ソリューション営業を徹底しています。

人材業界との相性

人材業界もソリューション営業との相性が良い分野です。

例えば、

・人材紹介

・採用代行

・採用コンサルティング

・外国人採用支援

などです。

同じ採用課題でも企業によって背景は大きく異なります。

例えば、

・給与水準が原因

・知名度不足が原因

・面接プロセスが原因

・求人媒体選定が原因

など様々です。

そのため優秀な営業担当者は、

「人材を紹介します」

ではなく、

「採用成功のための課題整理をします」

というスタンスで商談を進めます。

結果として受注率も高くなります。

営業代行業界でもソリューション営業は重要

営業代行業界においても、ソリューション営業の重要性は年々高まっています。

例えば、

「アポイントを月20件欲しい」

という依頼があった場合でも、

本当に必要なのはアポイントではないかもしれません。

場合によっては、

・ターゲット選定の見直し

・商材の訴求改善

・営業資料の改善

・商談プロセス改善

の方が重要なケースもあります。

単純にアポイントを増やしても受注につながらなければ意味がありません。

そのため成果を出している営業代行会社ほど、

「何件取れます」

ではなく、

「どうすれば売上につながるのか」

という視点で提案を行っています。

これは典型的なソリューション営業の考え方です。

ソリューション営業の課題

一方で、ソリューション営業には難しさもあります。

代表的な課題として、

・育成に時間がかかる

・属人化しやすい

・売上予測が難しい

・営業品質がばらつく

などがあります。

トップ営業は成果を出せても、

そのノウハウを組織全体へ展開できない企業は少なくありません。

特に中小企業では、

「社長しか売れない」

「エース営業しか売れない」

という状態に陥ることもあります。

そのため営業部長には、

・ヒアリング項目の標準化

・提案フローの標準化

・成功事例の共有

・案件レビュー体制

の整備が求められます。

ソリューション営業が向いている企業の共通点

ここまでの内容をまとめると、次のような企業はソリューション営業との相性が良いと言えます。

・高単価商材を扱う

・無形サービスを提供する

・顧客ごとに課題が異なる

・経営課題に近いテーマを扱う

・価格競争から脱却したい

・長期的な顧客関係を構築したい

・利益率を高めたい

このような企業では、商品説明中心の営業から脱却し、課題解決型の営業へ移行することで成果が大きく向上する可能性があります。

ではなぜ現在、多くの企業がソリューション営業への転換を進めているのでしょうか。

次章では、その背景にある市場環境の変化と、営業組織が直面している課題について詳しく解説していきます。

なぜ多くの企業がソリューション営業への転換を進めているのか

近年、多くの企業で営業改革が進められています。

その中でも特に注目されているのが、プロダクト営業からソリューション営業への転換です。

実際に、

・SaaS企業

・人材業界

・広告業界

・システム開発会社

・営業代行会社

・コンサルティング会社

など、多くの業界で課題解決型営業へのシフトが進んでいます。

しかし、なぜこれほどまでにソリューション営業が求められるようになったのでしょうか。

その背景には、市場環境や顧客行動の大きな変化があります。

営業部長や営業責任者は、この変化を理解したうえで組織設計を考える必要があります。

顧客が商品ではなく成果を求めるようになった

最も大きな理由は、顧客の購買基準が変化したことです。

かつては、

・高性能

・高品質

・低価格

という商品スペックが重視されていました。

しかし現在の企業が求めているのは、商品そのものではありません。

欲しいのは導入後の成果です。

例えばCRMを導入する企業は、

「顧客管理システムが欲しい」

わけではありません。

本当に欲しいのは、

・営業効率向上

・案件管理の改善

・売上向上

です。

また採用支援サービスを導入する企業も、

「採用代行が欲しい」

のではなく、

・採用数増加

・応募者獲得

・採用工数削減

を期待しています。

つまり企業は商品を購入しているのではなく、成果への期待に投資しているのです。

そのため営業担当者も、商品説明だけではなく成果提案が求められるようになりました。

商品の機能差が小さくなった

多くの市場では成熟化が進み、競合との機能差が小さくなっています。

例えばSaaS業界を見ても、

・顧客管理

・営業管理

・経費精算

・勤怠管理

などの分野では多くのサービスが存在しています。

もちろん細かな違いはあります。

しかし顧客から見ると、

「どれも似ている」

と感じるケースも少なくありません。

このような市場環境では、

「機能が優れています」

という説明だけでは差別化できなくなります。

その結果、

・価格競争

・値引き交渉

・相見積もり

が増加します。

一方で、

「御社の課題を解決する方法はこれです」

という提案ができれば、競合との差別化が可能になります。

ソリューション営業が注目される背景には、このような市場構造の変化があります。

顧客自身が情報収集できる時代になった

インターネットの普及によって、顧客は営業担当者に頼らなくても情報収集できるようになりました。

例えば何かサービスを導入する場合、

・公式サイト

・比較サイト

・口コミサイト

・SNS

・YouTube

などで事前に調べることができます。

さらに近年では生成AIの普及により、

・サービス比較

・料金相場

・導入事例

・機能一覧

まで簡単に取得できるようになりました。

つまり商品知識だけを提供する営業担当者の価値は低下しているのです。

営業担当者に求められる役割は、

情報提供者から意思決定支援者へと変化しています。

顧客が抱える問題を整理し、最適な選択肢を提示できる営業担当者ほど高い価値を発揮できる時代になっています。

経営課題が複雑化している

企業を取り巻く環境も大きく変化しています。

現在の企業は、

・人材不足

・DX推進

・働き方改革

・コスト上昇

・市場縮小

など、複数の課題を同時に抱えています。

例えば、

「営業がうまくいかない」

という相談ひとつ取っても、

原因は

・人員不足

・営業スキル不足

・ターゲット選定ミス

・提案力不足

・マーケティング不足

など様々です。

単一の商品だけで解決できる問題は少なくなっています。

そのため営業担当者には、

・課題を分解する力

・原因を特定する力

・解決策を組み立てる力

が求められるようになりました。

まさにソリューション営業が必要とされる理由です。

価格競争から脱却したい企業が増えている

営業部長の多くが悩んでいるのが価格競争です。

特に成熟市場では、

「他社より安くできますか」

という商談が増加します。

価格競争が激化すると、

・利益率低下

・営業負荷増加

・従業員待遇悪化

・サービス品質低下

という悪循環に陥ります。

この問題を解決する方法の一つがソリューション営業です。

顧客が比較する対象を、

価格から成果へ移すことができるからです。

例えば、

「月額30万円の営業代行」

という見方ではなく、

「年間売上を3,000万円増やせる可能性がある営業支援」

として提案できれば、価格の見え方は大きく変わります。

利益率を維持したい企業ほど、ソリューション営業への転換を進めています。

長期的な顧客関係が重要になった

近年は新規顧客獲得コストが上昇しています。

広告費も高騰し、新規開拓の難易度も上がっています。

そのため企業は、

「一度契約した顧客と長く付き合う」

ことを重視するようになっています。

ソリューション営業は顧客課題を深く理解するため、

・追加受注

・アップセル

・クロスセル

・紹介案件

につながりやすくなります。

結果としてLTV(顧客生涯価値)も向上します。

営業組織として安定成長を目指すなら、短期的な売上だけでなく長期的な顧客関係を構築できる営業体制が重要になります。

AI時代に営業担当者の価値が変化している

今後さらに重要になるのがAIの存在です。

AIは、

・商品説明

・競合比較

・提案資料作成

・市場調査

などを効率化していきます。

つまり従来型のプロダクト営業の一部はAIによって代替される可能性があります。

しかし、

・顧客との信頼関係構築

・経営課題の整理

・意思決定支援

・複雑な利害調整

は依然として人間の役割です。

今後価値を持つ営業担当者ほど、

「商品を売る人」

ではなく、

「課題を解決する人」

へと進化していくでしょう。

ソリューション営業への転換は簡単ではない

ここまで見ると、

「全ての企業がソリューション営業へ移行すべきだ」

と思えるかもしれません。

しかし実際はそう簡単ではありません。

ソリューション営業には、

・教育コストが高い

・属人化しやすい

・案件管理が難しい

・成果が見えにくい

という課題があります。

また営業担当者のレベルによって成果が大きく変わるため、組織運営も難しくなります。

実際、多くの企業がソリューション営業への転換に失敗しています。

「ヒアリングは増えたが売上が伸びない」

「提案が曖昧になった」

「営業担当者ごとに品質が違う」

というケースは珍しくありません。

だからこそ営業部長には、営業手法だけではなく組織づくりの視点が求められるのです。

ソリューション営業へ移行する前に知っておくべきこと

ソリューション営業は確かに有効な営業モデルです。

しかし重要なのは、

プロダクト営業を否定することではありません。

優れた営業組織ほど、

・標準化できる部分はプロダクト営業

・差別化が必要な部分はソリューション営業

という形で両者を使い分けています。

そのため営業責任者は、

「どちらが優れているか」

ではなく、

「どこまでソリューション営業を取り入れるべきか」

を考える必要があります。

次章では、多くの企業が陥るソリューション営業導入時の失敗パターンについて詳しく解説していきます。

ソリューション営業へ移行する際によくある失敗

前章では、多くの企業がソリューション営業への転換を進めている背景について解説しました。

確かに市場環境を考えると、課題解決型の営業へシフトすることは重要です。

しかし実際には、

「ソリューション営業へ移行したのに成果が出ない」

「むしろ受注率が下がった」

「営業担当者が何をすればよいか分からなくなった」

という企業も少なくありません。

営業部長や営業責任者が注意すべきなのは、ソリューション営業は単なる営業トークの変更ではないということです。

営業プロセス、教育体制、評価制度まで含めて設計しなければ失敗する可能性が高くなります。

ここでは、多くの企業で見られる代表的な失敗パターンを紹介します。

ヒアリングばかりで提案が弱くなる

ソリューション営業へ移行した企業で最も多い失敗がこれです。

営業研修で、

「まずはヒアリングが大事です」

「課題を聞きましょう」

と教えられた結果、営業担当者が質問ばかりするようになります。

しかし、

・課題を聞く

・悩みを聞く

だけでは売上は生まれません。

顧客が求めているのは相談相手ではなく解決策だからです。

例えば、

「採用に困っています」

という相談を受けた際に、

・応募数は何名ですか

・面接数は何件ですか

・離職率はどうですか

と質問を続けるだけでは商談は前に進みません。

最終的には、

「だから御社にはこの施策が必要です」

という提案まで持っていく必要があります。

優秀な営業担当者はヒアリングと提案をセットで考えています。

一方で成果が出ない営業担当者は、ヒアリングそのものが目的になってしまっています。

顧客の言葉をそのまま受け取ってしまう

ソリューション営業では課題発見が重要です。

しかし営業経験が浅い担当者ほど、顧客の言葉をそのまま受け取ってしまいます。

例えば顧客から、

「営業担当者が足りません」

と言われたとします。

このとき、

「では営業代行をご提案します」

とすぐに結論を出してしまう営業担当者は少なくありません。

しかし本当に営業担当者不足が問題なのでしょうか。

実際には、

・ターゲット設定が間違っている

・営業リストの質が低い

・商談化率が低い

・営業管理ができていない

という可能性もあります。

顧客が認識している課題と、本当の課題は違うケースが非常に多いのです。

ソリューション営業では、

「なぜそうなっているのか」

を深掘りする姿勢が求められます。

提案内容が曖昧になる

ソリューション営業へ移行した企業でよく起こるのが、提案の抽象化です。

営業担当者が、

・課題解決

・伴走支援

・コンサルティング

という言葉を多用するようになります。

しかし顧客からすると、

「具体的に何をしてくれるのか分からない」

状態になってしまいます。

例えば、

「営業体制を改善します」

という提案だけでは不十分です。

必要なのは、

・どの工程を改善するのか

・何を実施するのか

・どのような成果を目指すのか

を具体化することです。

ソリューション営業は抽象的な営業ではありません。

むしろプロダクト営業以上に具体性が求められます。

営業担当者ごとに品質がばらつく

営業部長が頭を悩ませる問題の一つが属人化です。

ソリューション営業では営業担当者の力量が成果に大きく影響します。

例えば同じ商材でも、

トップ営業は受注率30%

平均営業は受注率10%

新人は受注率5%

ということが起こります。

なぜなら、

・質問力

・課題発見力

・提案力

に大きな差があるからです。

結果として、

「エースだけが売れる組織」

が生まれてしまいます。

営業組織として成長するためには、

・ヒアリングシート

・提案テンプレート

・案件レビュー

・商談録画共有

などを活用し、再現性を高める必要があります。

ソリューション営業を理由に行動量が減る

これは意外と多い失敗です。

ソリューション営業という言葉を都合よく解釈し、

「数より質が大事です」

と言い始める営業担当者が現れます。

もちろん質は重要です。

しかし営業活動において母数は依然として重要です。

例えば、

・架電数

・メール送信数

・商談数

・提案件数

が不足していれば成果は安定しません。

優秀な営業担当者ほど、

十分な行動量を確保したうえで質を高めています。

営業部長は、

「質か量か」

ではなく、

「量を確保しながら質を高める」

という考え方を徹底する必要があります。

評価制度が追いつかない

営業手法を変えても評価制度が変わらなければ組織は変わりません。

例えば、

・受注件数のみ評価

・売上のみ評価

という制度のままでは、営業担当者は短期的な案件ばかり追うようになります。

しかしソリューション営業では、

・課題発見

・提案活動

・決裁者接触

・案件育成

といったプロセスも重要になります。

営業部長は、

結果指標だけではなく

・案件化率

・提案率

・決裁者面談率

・案件進捗率

なども管理する必要があります。

そうしなければ営業担当者は本来やるべき行動を避けるようになります。

ソリューション営業なのに商品知識が不足する

ソリューション営業を勘違いすると、

「商品説明は不要」

という極端な考え方になることがあります。

しかし実際には逆です。

顧客課題を解決するためには、商品を深く理解していなければなりません。

例えば営業代行であれば、

・どの業界が得意か

・どの業界が苦手か

・どのくらいの商談数が見込めるか

・どのような支援が可能か

を理解している必要があります。

課題発見力だけでは成果は出ません。

商品知識と課題解決力の両方が必要なのです。

ソリューション営業を全員に求めてしまう

営業部長が陥りやすい失敗として、

全営業担当者をコンサルタント化しようとするケースがあります。

しかし現実的には、

全員が高度なソリューション営業をできるわけではありません。

例えば営業組織には、

・新規開拓が得意な人

・商談が得意な人

・クロージングが得意な人

がいます。

そのため、

インサイドセールスはプロダクト営業寄り

フィールドセールスはソリューション営業寄り

というように役割分担する方が成果が出るケースもあります。

営業組織全体で最適化を考えることが重要です。

ソリューション営業成功の本質とは

ここまで失敗事例を紹介してきましたが、成功している企業には共通点があります。

それは、

「課題解決」と「標準化」を両立していることです。

よくある失敗企業は、

属人的な営業に依存しています。

一方で成果を出している企業は、

・ヒアリング項目

・提案フロー

・案件管理

・成功事例

を標準化しています。

つまり、

ソリューション営業だから属人化しても仕方ない

という考え方を持っていません。

営業部長が目指すべきなのは、

「誰でも一定水準の課題解決提案ができる組織」

です。

そのためには個人の能力に頼るのではなく、組織として再現性を作る仕組みが必要になります。

次章では、実際にソリューション営業組織を構築するための具体的な7つのステップについて解説していきます。

ソリューション営業組織を構築する7つのステップ

前章では、ソリューション営業へ移行する際によくある失敗について解説しました。

多くの企業は、

「課題解決型営業をやろう」

という掛け声だけで終わってしまいます。

しかし実際には、営業担当者個人の意識改革だけではソリューション営業は定着しません。

営業部長や営業責任者が中心となり、

・ターゲット設計

・営業プロセス

・教育体制

・評価制度

を組織的に整備する必要があります。

ここでは、ソリューション営業組織を構築するための具体的な7つのステップを紹介します。

ステップ① ターゲット顧客を再定義する

ソリューション営業は誰にでも同じ提案をする営業ではありません。

まず最初に行うべきことは、ターゲット顧客の再定義です。

多くの企業では、

「従業員50名以上」

「製造業」

「年商10億円以上」

などの属性だけでターゲットを決めています。

しかしソリューション営業では、それだけでは不十分です。

重要なのは、

どのような課題を持つ企業なのか

という視点です。

例えば営業代行会社の場合でも、

・営業担当者不足

・新規開拓が弱い

・商談数不足

・営業組織立ち上げ

など、課題によって提案内容は変わります。

まずは自社が最も価値提供できる課題を整理しましょう。

ステップ② 顧客課題を体系化する

次に行うべきことは課題の整理です。

成果を出している企業は、顧客課題を体系的に管理しています。

例えば採用支援会社であれば、

【採用母集団】

・応募が集まらない

・求人が見られていない

・認知度が低い

【選考】

・面接辞退が多い

・面接通過率が低い

【定着】

・早期離職が多い

・教育体制が整っていない

という形です。

課題を体系化することで、

営業担当者による認識のズレを防ぐことができます。

また新人でも課題整理がしやすくなります。

ステップ③ ヒアリング項目を標準化する

ソリューション営業が属人化する最大の原因は、ヒアリング内容が人によって違うことです。

トップ営業だけが重要情報を聞き出せる状態では組織化できません。

そのため、

「何を聞くべきか」

を標準化する必要があります。

例えば営業代行の場合であれば、

・現在の営業体制

・営業人数

・新規開拓方法

・商談数

・受注率

・目標売上

・競合状況

などです。

ここで重要なのは、

質問そのものを標準化することではありません。

課題を発見するために必要な情報を標準化することです。

優秀な営業担当者の商談を分析し、共通して聞いている項目を洗い出しましょう。

ステップ④ 提案シナリオを構築する

ソリューション営業はオーダーメイドの提案が必要です。

しかし毎回ゼロから考えていては非効率です。

そこで必要になるのが提案シナリオです。

例えば、

課題Aなら提案パターン①

課題Bなら提案パターン②

課題Cなら提案パターン③

という形で整理します。

営業代行であれば、

【商談数不足】

ターゲット選定

リスト精査

アポ獲得支援

【受注率不足】

商談分析

提案改善

営業プロセス見直し

という流れです。

成功している企業ほど、提案の型を持っています。

ソリューション営業は自由な営業ではなく、再現性のある営業なのです。

ステップ⑤ 成功事例を資産化する

多くの企業では成功事例が個人に閉じています。

例えば、

「Aさんが大型受注した」

で終わってしまいます。

しかし営業部長が考えるべきなのは、

なぜ受注できたのか

を分析することです。

例えば、

・どの課題があったのか

・どの質問が刺さったのか

・どの提案が評価されたのか

・決裁者は何を重視したのか

を整理します。

これをナレッジ化することで、組織全体の営業力が向上します。

成功している企業は、

個人の経験を組織の資産へ変換しています。

ステップ⑥ 営業プロセスを可視化する

ソリューション営業では案件管理が非常に重要です。

なぜなら商談期間が長くなりやすいからです。

受注だけを見ていると、

どこで案件が止まっているのか分かりません。

そのため営業部長は営業プロセスを分解して管理する必要があります。

例えば、

・初回接触

・課題ヒアリング

・提案実施

・決裁者面談

・見積提出

・最終検討

・受注

という形です。

案件が停滞しているポイントが分かれば改善策も見えてきます。

また営業担当者への指導も具体的になります。

ステップ⑦ KPIを見直す

最後に重要なのがKPI設計です。

多くの企業では、

・売上

・受注件数

だけを評価しています。

しかしソリューション営業ではプロセス管理が欠かせません。

例えば、

・決裁者面談率

・提案実施率

・案件化率

・商談継続率

・案件進捗率

などです。

これらを管理することで、

結果が出る前の段階で問題を発見できます。

営業部長が見るべきなのは、売上という結果だけではありません。

結果を生み出す行動やプロセスです。

ソリューション営業組織に必要なのは「仕組み」

ここまで7つのステップを紹介してきました。

多くの企業は、

優秀な営業担当者を育成しよう

と考えます。

もちろんそれも重要です。

しかし営業組織として成果を出し続けるためには、

優秀な人材に依存しない仕組み

が必要です。

例えば、

・誰が担当しても一定水準のヒアリングができる

・誰が提案しても同じ品質を保てる

・成功事例が共有される

・案件状況が見える化される

という状態です。

これが実現できれば、営業組織は継続的に成長できるようになります。

営業部長の役割は「売ること」ではない

ソリューション営業への移行において、営業部長が最も意識すべきことがあります。

それは自分が売ることではありません。

営業担当者が売れる仕組みを作ることです。

トップ営業が売れる組織は存在します。

しかしトップ営業が退職した瞬間に売上が崩れる組織も少なくありません。

本当に強い営業組織とは、

平均的な営業担当者でも成果を出せる組織です。

そのためには、

・ターゲット設計

・課題整理

・ヒアリング標準化

・提案標準化

・案件管理

・KPI設計

を組織として整備する必要があります。

ソリューション営業の本質は、優秀な営業マンを増やすことではありません。

課題解決型営業を再現できる組織を作ることなのです。

次章では、営業部長が管理すべきKPIについて、プロダクト営業とソリューション営業の違いを比較しながら詳しく解説していきます。

営業部長が管理すべきKPIとは

営業組織の成果を高めるうえで、営業手法と同じくらい重要なのがKPI管理です。

どれだけ優れた営業戦略を立てても、適切な指標で進捗を管理できなければ組織は改善しません。

特にプロダクト営業とソリューション営業では、重視すべきKPIが大きく異なります。

しかし多くの企業では、

・売上

・受注件数

・粗利

だけを見ているケースが少なくありません。

もちろん最終的な成果は重要です。

しかし営業部長が本当に見るべきなのは、結果を生み出すプロセスです。

ここでは営業組織の成長につながるKPI設計について解説していきます。

KPIとは何か

KPIとは「重要業績評価指標」のことです。

簡単に言えば、

目標達成に向けて進捗を測定するための指標

です。

例えば年間売上1億円という目標がある場合、

売上だけを見ていても改善はできません。

必要なのは、

・商談数

・案件化率

・受注率

・平均単価

などを分解して管理することです。

営業部長の仕事は結果を見ることではなく、結果を作るプロセスを管理することです。

売上だけを管理すると起こる問題

営業会議で、

「今月の売上はどうだったか」

だけを確認している企業は少なくありません。

しかしそれでは手遅れになることがあります。

例えば月末になって売上未達が判明しても、すぐに改善することはできません。

営業活動にはタイムラグがあるからです。

特にソリューション営業では、

・初回接触

・ヒアリング

・提案

・稟議

・契約

まで数カ月かかることもあります。

つまり売上は過去の活動結果なのです。

営業部長は未来の売上を予測するためにKPIを管理する必要があります。

プロダクト営業で重視すべきKPI

プロダクト営業は比較的営業プロセスがシンプルです。

そのため行動量と転換率の管理が重要になります。

アプローチ数

営業活動の母数となる指標です。

例えば、

・架電件数

・メール送信数

・問い合わせ対応数

・訪問件数

などが該当します。

営業活動は確率論の側面があります。

母数が不足していれば成果は安定しません。

まずは十分な行動量を確保することが重要です。

商談数

アプローチが商談につながっているかを確認します。

例えば、

架電1,000件

商談20件

であれば商談化率は2%です。

商談数が不足している場合は、

・ターゲット選定

・アプローチ方法

・トーク内容

などに課題がある可能性があります。

受注率

商談から契約につながる割合です。

例えば、

商談20件

受注4件

であれば受注率20%です。

受注率が低い場合は、

・競合対策

・提案内容

・クロージング

に問題がある可能性があります。

平均受注単価

売上を伸ばすためには件数だけでなく単価も重要です。

平均単価を把握することで、

どの案件が利益に貢献しているかを分析できます。

ソリューション営業で重視すべきKPI

ソリューション営業では、より細かなプロセス管理が必要になります。

なぜなら受注までの期間が長く、営業担当者の力量差も大きくなるからです。

課題発見率

ソリューション営業の入口となる指標です。

商談の中で、

具体的な課題が明確になった案件

の割合を測定します。

例えば、

商談20件

課題発見15件

であれば課題発見率は75%です。

この数字が低い場合、ヒアリング能力に問題がある可能性があります。

提案実施率

ヒアリング後に具体的な提案まで進んだ割合です。

商談をしただけで終わる案件が多い場合は注意が必要です。

例えば、

課題発見15件

提案10件

であれば提案実施率は66%です。

提案率が低い場合、

・ターゲット選定

・商談品質

・営業スキル

を見直す必要があります。

決裁者接触率

BtoB営業では極めて重要な指標です。

担当者だけと商談している案件は失注率が高くなります。

例えば、

提案20件

決裁者面談10件

であれば決裁者接触率は50%です。

優秀な営業組織ほど、この数値を重視しています。

案件化率

受注可能性のある案件へ進んだ割合です。

案件化率を見ることで、

営業活動の質を把握できます。

商談数だけを追う組織よりも、案件化率を管理する組織の方が成果は安定しやすくなります。

営業代行・テレアポ代行で重要なKPI

営業代行やテレアポ代行の場合、管理すべき指標はさらに細かくなります。

例えば、

・架電数

・受付突破率

・担当者接触率

・担当者名取得率

・再コール獲得率

・アポイント率

などです。

実際には、

アポイントだけを管理していても改善はできません。

例えばアポ率が低い場合でも、

受付突破率が低いのか

担当者接触率が低いのか

再コール取得率が低いのか

によって改善策は変わります。

営業部長は結果だけではなく、各工程の歩留まりを把握する必要があります。

KPIは多すぎても機能しない

KPI管理でよくある失敗が、

指標を増やしすぎることです。

例えば、

・売上

・商談数

・提案数

・メール数

・架電数

・訪問数

・見積数

・案件数

・決裁者率

・提案率

・案件化率

などを全て管理しようとすると現場は混乱します。

重要なのは、

成果につながる重要指標を絞ることです。

一般的には、

3〜5個程度の主要KPI

に絞った方が運用しやすくなります。

KPIは結果指標と先行指標に分ける

営業部長が理解しておくべき考え方があります。

それが、

結果指標

先行指標

です。

結果指標

・売上

・受注件数

・利益

などです。

最終成果を示します。

先行指標

・商談数

・提案数

・決裁者面談数

・案件化率

などです。

未来の成果を予測できます。

優秀な営業部長ほど、結果指標より先行指標を重視しています。

なぜなら先行指標は改善できるからです。

KPI管理の本当の目的

営業部長が勘違いしやすいのが、

KPI管理=監視

という考え方です。

しかし本来の目的は違います。

KPI管理の目的は、

問題を早期発見し、改善すること

です。

例えば、

商談数は十分

受注率が低い

提案内容に問題がある

ということが分かれば具体的な改善策を打てます。

一方で売上だけを見ていても原因は分かりません。

KPIは営業担当者を責めるためのものではなく、成果を出すための道しるべなのです。

強い営業組織はKPIで再現性を作っている

営業組織が成長し続けるためには、偶然の成功に頼ってはいけません。

トップ営業が売れた理由を分析し、

再現可能なプロセスへ落とし込むことが重要です。

そのために必要なのがKPI管理です。

営業部長が管理すべきなのは、

「誰が売ったか」

ではなく、

「なぜ売れたか」

です。

その理由を数値で可視化し、組織へ展開することで営業力は強化されていきます。

次章では、プロダクト営業とソリューション営業を対立構造で考えるのではなく、両者を組み合わせて成果を最大化する「ハイブリッド営業戦略」について解説していきます。

プロダクト営業とソリューション営業を組み合わせるハイブリッド戦略

ここまでプロダクト営業とソリューション営業の違いや、それぞれの特徴について解説してきました。

しかし実際の営業現場では、

「プロダクト営業かソリューション営業か」

という二者択一で考える必要はありません。

むしろ成果を出している企業ほど、両者をうまく組み合わせています。

営業責任者の中には、

「これからはソリューション営業の時代だから、プロダクト営業はやめよう」

と考える方もいます。

しかしそのような極端な発想は危険です。

プロダクト営業には、

・効率性

・再現性

・教育のしやすさ

という大きな強みがあります。

一方でソリューション営業には、

・差別化

・高単価化

・利益率向上

という強みがあります。

営業組織として成果を最大化するためには、両方のメリットを取り入れることが重要です。

なぜハイブリッド型が増えているのか

現在、多くの企業が採用しているのがハイブリッド型営業です。

理由は単純です。

顧客の購買プロセスが複雑化しているからです。

例えばBtoB営業では、

・認知

・情報収集

・比較検討

・商談

・契約

という流れがあります。

この全ての工程で同じ営業スタイルを採用する必要はありません。

例えば初期段階では、

分かりやすく商品価値を伝えるプロダクト営業

が有効です。

一方で商談後半では、

顧客課題を深掘りするソリューション営業

が有効になります。

つまり営業プロセスに応じて使い分ける方が合理的なのです。

新規開拓はプロダクト営業が向いている

多くの企業が勘違いしているポイントがあります。

それは新規開拓段階から高度なソリューション営業を行おうとすることです。

例えば初回架電で、

「御社の経営課題について詳しく教えてください」

と聞かれても、多くの担当者は答えてくれません。

まだ信頼関係が構築されていないからです。

そのため新規開拓では、

・分かりやすい価値提案

・興味を引く訴求

・短時間で伝わるメリット

が重要になります。

これはまさにプロダクト営業の得意分野です。

例えば営業代行であれば、

・新規商談を増やせる

・営業人員不足を補える

・成果報酬で始められる

といった訴求になります。

まずは興味を持ってもらうことが重要なのです。

商談フェーズではソリューション営業が活きる

一方で商談に進んだ後は状況が変わります。

顧客はすでに一定の興味を持っています。

ここで商品説明だけを続けると、

競合比較や価格比較に巻き込まれやすくなります。

そのため商談では、

・なぜその課題が発生しているのか

・課題を放置するとどうなるのか

・解決するとどんな成果が得られるのか

を整理する必要があります。

例えば、

「アポイントが欲しい」

という要望があった場合でも、

本当に必要なのはアポイントではなく、

・商談数増加

・受注率向上

・売上拡大

かもしれません。

このように顧客の真の目的を明確にすることがソリューション営業の役割です。

営業組織を分業化する方法

近年増えているのが営業プロセスの分業化です。

例えば、

インサイドセールス

フィールドセールス

カスタマーサクセス

という体制です。

この場合、

インサイドセールス

プロダクト営業寄り

・興味喚起

・アポイント獲得

・課題の簡易ヒアリング

フィールドセールス

ソリューション営業寄り

・課題分析

・提案設計

・クロージング

カスタマーサクセス

課題解決支援

・導入支援

・活用促進

・追加提案

という役割になります。

営業部長は営業担当者全員に同じ能力を求めるのではなく、役割ごとに求める能力を整理することが重要です。

商材ごとに営業スタイルを変える

企業によっては複数のサービスを提供しています。

その場合、全て同じ営業スタイルで販売する必要はありません。

例えば、

低単価サービス

プロダクト営業

高単価サービス

ソリューション営業

という形です。

実際に多くのSaaS企業が採用しています。

まず低価格商品で取引を開始し、

その後、

・上位プラン

・コンサルティング

・運用支援

などを提案します。

これによって営業効率と利益率の両立が可能になります。

顧客規模によって営業手法を変える

顧客規模によっても最適な営業手法は異なります。

例えば、

中小企業向け営業

・スピード重視

・分かりやすさ重視

・短期間で意思決定

この場合はプロダクト営業が有効です。

大企業向け営業

・関係者が多い

・稟議が複雑

・課題が複雑

この場合はソリューション営業が有効になります。

営業部長は市場全体を見るのではなく、自社の主要顧客層を分析する必要があります。

ハイブリッド型営業組織の成功事例

成果を出している企業には共通点があります。

それは、

営業活動を段階ごとに設計していることです。

例えば、

【フェーズ1】

認知獲得

プロダクト営業

【フェーズ2】

課題整理

ソリューション営業

【フェーズ3】

提案・契約

ソリューション営業

【フェーズ4】

導入支援

カスタマーサクセス

という流れです。

営業担当者の役割も明確になります。

結果として、

・受注率向上

・利益率向上

・教育効率向上

を実現できます。

営業部長が陥りやすい誤解

営業改革を進める際によくある誤解があります。

それは、

営業スタイルを変えれば成果が出る

という考え方です。

実際には、

営業スタイルよりも重要なのは組織設計です。

例えば、

・ターゲット設計

・営業プロセス

・KPI管理

・教育体制

が整っていなければ成果は出ません。

ソリューション営業を導入しても、

管理体制が従来のままでは失敗する可能性が高いでしょう。

これからの営業組織に求められる考え方

今後の営業組織に求められるのは、

プロダクト営業かソリューション営業か

を議論することではありません。

重要なのは、

どの工程でどちらを活用するか

を考えることです。

営業活動の全工程を俯瞰し、

最適な役割分担を設計できる営業部長ほど強い組織を作ることができます。

プロダクト営業の効率性と再現性。

ソリューション営業の差別化と高付加価値。

両者を組み合わせることで、営業組織はより高い成果を実現できるようになります。

次章では、営業組織の課題別に、どの営業スタイルを強化すべきなのかを具体的に解説していきます。そして最後に、営業代行やテレアポ代行を活用した営業体制構築の考え方についても紹介します。

営業組織の課題別に考える最適な営業スタイル

ここまでプロダクト営業とソリューション営業の違い、それぞれのメリット・デメリット、そしてハイブリッド型営業組織の考え方について解説してきました。

しかし実際の営業現場では、

「結局、自社は何を優先すればよいのか」

という疑問を持つ営業部長も多いでしょう。

その答えは企業ごとに異なります。

重要なのは流行の営業手法を取り入れることではなく、自社の課題に合った営業スタイルを選択することです。

ここでは営業組織でよく見られる課題ごとに、どの営業スタイルを強化すべきかを解説します。

アポイントは取れるが受注につながらない企業

営業組織でよくある悩みの一つです。

・商談数は十分ある

・問い合わせも発生している

・営業担当者も動いている

それにもかかわらず受注率が低い。

この場合、多くの企業はプロダクト営業に偏りすぎています。

営業担当者が、

・機能説明

・料金説明

・サービス説明

ばかり行っている可能性があります。

顧客からすると、

「商品は理解できた」

しかし、

「なぜ今導入するべきなのか」

が伝わっていない状態です。

このケースではソリューション営業を強化するべきです。

具体的には、

・課題発見力

・ヒアリング力

・提案力

を向上させる必要があります。

受注率改善には商品説明よりも課題整理が重要になるケースが多いのです。

値引き競争に悩んでいる企業

競合との価格競争に苦しんでいる企業も少なくありません。

例えば、

・相見積もりで負ける

・値引き要求が多い

・利益率が下がる

という状態です。

この場合もソリューション営業の考え方が有効です。

顧客が価格だけで判断する理由は、

違いが見えないからです。

商品説明だけでは競合との差別化が難しくなります。

そのため、

・顧客課題

・導入効果

・将来的な成果

まで提案する必要があります。

価格競争から抜け出したい企業ほど、課題解決型営業への転換が重要になります。

営業担当者による成果の差が大きい企業

営業組織によく見られるのが、

トップ営業だけが売れている

という状態です。

例えば、

トップ営業

月間売上500万円

平均営業

月間売上100万円

新人

月間売上30万円

というようなケースです。

この場合は営業スタイルの問題というより、標準化不足の問題です。

営業部長がやるべきことは、

・成功事例の共有

・営業プロセスの標準化

・KPI管理

・案件レビュー

です。

プロダクト営業の再現性とソリューション営業の提案力を組み合わせることで、組織全体の底上げが可能になります。

新規開拓が進まない企業

新規開拓に苦戦している企業も多くあります。

例えば、

・架電しても商談にならない

・問い合わせが少ない

・見込み顧客が不足している

という状態です。

この場合は、まずプロダクト営業を強化する方が効果的です。

新規開拓段階では、

・分かりやすさ

・興味喚起

・短時間で価値を伝える力

が重要になります。

いきなり高度なソリューション営業を行うよりも、

「なぜ話を聞く価値があるのか」

を伝えることが優先です。

まず商談数を増やし、その後ソリューション営業で受注率を高める方が成果につながりやすくなります。

営業人員が不足している企業

中小企業では、

・営業担当者が少ない

・営業責任者がプレイヤーを兼務している

・新規開拓まで手が回らない

というケースも珍しくありません。

この場合、営業手法だけで解決しようとしても限界があります。

営業プロセスを分解し、

・見込み顧客発掘

・アポイント獲得

・商談

・クロージング

を整理する必要があります。

特に営業担当者が商談や提案に集中できる体制を作ることが重要です。

自社に最適な営業スタイルを見極める方法

営業スタイルを選択する際は、次の3つの視点で考えることをおすすめします。

商材特性

・標準化されている → プロダクト営業向き

・高単価、無形商材 → ソリューション営業向き

顧客特性

・意思決定が早い → プロダクト営業向き

・課題が複雑 → ソリューション営業向き

組織特性

・営業人数が多い → プロダクト営業を取り入れやすい

・少数精鋭 → ソリューション営業が有効

重要なのは、どちらか一方を選ぶことではありません。

自社に合ったバランスを見つけることです。

まとめ

プロダクト営業とソリューション営業は、しばしば対立する概念のように語られます。

しかし実際には、どちらにも強みがあります。

プロダクト営業の強み

・教育しやすい

・再現性が高い

・大量販売に向いている

・営業活動を標準化しやすい

ソリューション営業の強み

・価格競争を回避しやすい

・高単価案件に向いている

・顧客との関係が深くなる

・利益率を高めやすい

これからの営業組織に求められるのは、

どちらか一方を選ぶことではなく、

両者を適切に組み合わせることです。

新規開拓ではプロダクト営業。

商談や提案ではソリューション営業。

このようなハイブリッド型の営業体制を構築することで、営業効率と受注率の両立が可能になります。

営業部長に求められる役割は、自ら売ることではありません。

営業担当者が成果を出しやすい仕組みを作ることです。

市場環境が変化し続ける今だからこそ、自社の営業スタイルを見直し、より強い営業組織づくりに取り組んでいきましょう。

営業体制の強化には営業代行・テレアポ代行の活用も有効

営業組織を強化したいと考えていても、

・営業人員を採用できない

・新規開拓まで手が回らない

・商談数が不足している

といった課題を抱える企業は少なくありません。

そのような場合は、営業代行やテレアポ代行を活用することも有効な選択肢です。

例えば、

・新規開拓やアポイント獲得は外部へ委託

・自社営業は商談や提案に集中

という分業体制を構築することで、営業生産性を大きく向上できる場合があります。

特にBtoB営業では、見込み顧客との接点創出が売上拡大の起点になります。

営業代行やテレアポ代行を活用しながら、自社はソリューション営業に集中する。

こうしたハイブリッド型の営業体制は、今後ますます重要になっていくでしょう。

営業組織の課題や成長フェーズに応じて、外部リソースの活用も含めた最適な営業戦略を検討してみてはいかがでしょうか。

※営業代行に関する詳細はこちらでご案内しております。
※テレアポ代行に関する詳細はこちらでご案内しております。

 

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